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りゅういち活字依存症 -2001-
2001年に読んだ本たちです。上下合わせても20冊…目標に4冊届かず。
2001/12 は無し
2001/11
依頼人は死んだ -いらいにんはしんだ-
若 竹 七 海 (Wakatake Nanami)
★★★
わ た し の 調 査 に 手 加 減 は な い
女探偵・葉村晶のもとに持ちこまれる様々な事件。
例えば、市役所から突然送られてきたガンの通知……。
その真相は、いつも少し切なく、少しこわい。
あ ざ や か な ど ん で ん 返 し を あ な た は 見 破 れ ま す か ? (帯より引用)
REVIEW
短編集で、ひとつひとつはそれほど長くなく読みやすいが、説明が少なくわかりづらいところもあった。しかし、内容はなかなか凝っている話もあり、まさにどんでん返しである話もあった。言葉の中にきらりと光る女性らしいセンスが垣間見える部分もあるような気もする。
2001/10 は無し
2001/9
空想科学論争! -くうそうかがくろんそう!-
柳 田 理 科 雄 (Yanagita Rikao) / 円 道 祥 之 (Endoh Masayuki)
★★★
理 系 vs 文 系 爆 笑 の 知 的 対 決 !
[空想科学読本]の空想科学研究所が総力を結集!!
●ゴジラが上陸してきたら、日本人は何をすべきか?
●ウルトラマンの無礼な地球への来訪態度を叱る!
●人類は亀なんぞに平和を託していていいのか?
●宇宙戦艦ヤマトの大航海、真の功労者を探す!
●ショッカーの世界征服計画を成功させるには? (帯より引用)
REVIEW
面白さに安定感のある、空想科学読本シリーズ。これもやはり面白く馬鹿らしかった。本作は今までと違い、対談本なので多少展開に不満もあったが、それでも(いらない)知識が広がる。(ミステリーじゃないけど)
2001/8
ハリー・ポッターと賢者の石 -はりー・ぽったーとけんじゃのいし-
J. K. ロ ー リ ン グ (J.K.Rowling) 訳 : 松 岡 佑 子 (Matsuoka Yuko)
ハリー・ポッターと秘密の部屋 -はりー・ぽったーとひみつのへや-
J. K. ロ ー リ ン グ (J.K.Rowling) 訳 : 松 岡 佑 子 (Matsuoka Yuko)
★★★★★
世 界 3 6 0 0 万 部 の ベ ス ト セ ラ ー
第一巻を上まわるスリルとサスペンス ホグワーツ校を襲う姿なき声 全七巻のファンタジー・ミステリー
秘密の部屋で何かが起こる ホグワーツ校に仕掛けられた罠。ハリーには隠された力が・・・(帯より引用)
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 -はりー・ぽったーとあずかばんのしゅうじん-
J. K. ロ ー リ ン グ (J.K.Rowling) 訳 : 松 岡 佑 子 (Matsuoka Yuko)
★★★★★
世 界 1 億 部 突 破 ベ ス ト セ ラ ー シ リ ー ズ 『 第 3 巻 』
脱獄不可能のアズカバンから脱走した囚人 死神犬グリムの黒い影 ハリーの命が危ない!(帯より引用)
REVIEW
最初は流行が嫌いな僕としては「読むまい」と心に決めていた。が、つい手に取り見始めると面白くてしょうがない。一気に読んでしまった(夏休みだし)完全に独自の世界観が作られていて、それでいてわかりやすい。独特な魔法観なども今までのファンタジー小説とは一味もふた味も違った作品で、一年に一冊というのが待ちきれない。
2001/12/1 ワーナー・ブラザーズ映画 「ハリー・ポッターと賢者の石」 公開
2001/7
動機 -どうき-
横 山 秀 夫 (Yokoyama Hideo)
★★★★★
本 年 度 短 編 ミ ス テ リ ベ ス ト 1 の 声 あ り 日本推理作家協会賞受賞作
3 0 冊 の 警 察 手 帳 紛 失 に 内 部 犯 行 説 が ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
男たちの矜持を描く迫真のミステリ『陰の季節』で松本清張賞を受賞した気鋭の第二作品集(帯より引用)
REVIEW
短編で読みやすく、内容も興味を引かれる話ばかりで、しかもきちんとミステリを忘れていない。なんとも贅沢な一冊。警察署のないでの警察手帳紛失事件から、元受刑者によせられる殺人依頼のなぞ、警察の記者クラブの記者のネタ元と引き抜きとの関係、裁判官の居眠り事件から判明する疑惑など、こうしてみると警察にかかわりのある話ばかりかも。
2001/6
クロスファイア (上・下) -くろすふぁいあ-
宮 部 み ゆ き (Miyabe Miyuki)
★★★★
上) 炎 の ご と く 、 今 、 最 も ” 熱 き ” 傑 作 !
正義とは何か? 一級の娯楽作にして、大問題作! 宮部みゆきの真骨頂がここにある!!
下) 一 気 読 破 必 至 の 1 2 0 0 枚 !
止まらぬ興奮! 掛け値なしのおもしろさ! 本年度ベスト・エンタテインメントの最有力候補
(帯より引用)
REVIEW
5年ぐらい前ながら、現在にも通じる作品。自分の快楽のためだけに殺人する人たちを「パイロキネシス(念力放火能力)」で次々と殺していく青木淳子。また、同じようにそれを繰り返してきた謎の組織「ガーディアン」。本当の正義とは何かを問う。といった話で、幸せになれない主人公がなんともさびしい。
CAST/矢田亜希子 伊藤英明 桃井かおり にて映画化放映済み
龍は眠る -りゅうはねむる-
宮 部 み ゆ き
★★★★
嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ。立ち往生していた少年を拾った。なんとなく不思議なところのあるその少年、稲村慎司は言った。「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだった……宮部みゆきのブロックバスター待望の文庫化。(裏表紙より引用)
REVIEW
クロスファイアを同じく超能力者をモチーフにした作品。だが、今回は超能力者側の心の内側は一切描かれないし、途中まではその能力が本当のものかどうかも微妙に描かれている。というのも今回の能力はサイコメトリーであるからである。なかなか最後まで目が離せない作品でした。
2001/5
連鎖 -れんさ-
真 保 裕 一 (Shinpo Yuichi)
★★★
REVIEW
検疫所で働く職員の羽川が探偵並の行動をするという、真保裕一のパターン(ダム職員とかが活躍したりする本もあるし)でなかなかよかったが、なにせ、ちょっと前の話なのでぐっと入れなかったのが残念だった。
禿鷹の夜 -はげたかのよる-
逢 坂 剛 (Ousaka Gou)
★★★★
悪 党 は 地 獄 に 堕 ち ろ !
史上最悪の刑事がやってきた 禿富鷹秋―通称禿鷹 警視庁神宮所の放し飼い
信じるものは拳とカネ 南米マフィアも 渋谷のやくざも奴の餌食(帯より引用)
REVIEW
自分の中では今までで一番怖い刑事が登場って言う感じです。自分に逆らうもの、または自分の親しいものに逆らうものを遠慮なく傷つける。日本のヤクザと海外のマフィアの静かな戦いなどもありどきどきする。最後にはこいつかよってやつがあんなことをしていてびっくり仰天でした。
2001/4
オルファクトグラム -おるふぁくとぐらむ-
井 上 夢 人 (Inoue Yumehito)
★★★★
ぼ く の 鼻 は 、 イ ヌ の 鼻 。 類書無き嗅覚サスペンス!
ぼく片桐稔は、ある日、姉の家で何者かに頭を殴られ、一ヶ月間意識不明に陥る。
目覚めた僕は、姉があの日殺されたと知らされ、そして、鼻から「匂い」を失ったかわりに、とてつもない嗅覚を宿すことになった。
姉を殺したヤツは同じ手口で次々と人妻を手にかけていき、ぼくは―。
斬新な発想で独自の世界を築き続けてきた著者が、満を持して放つ、新たな衝撃作。(帯より引用)
REVIEW
この作者の作品を見るのは初めてでしたが、かなりの面白さでした。嗅覚が視覚となってみえるようになるといった発想がすごい。また、そういったテーマをもちながらきちんとミステリーもしているので、一度にたくさん楽しめる? 見ても損は無いはず。
BS-i でドラマ化されたらしい
クリムゾンの迷宮 -深紅色の迷宮-
貴 志 祐 介 (Kishi Yuusuke)
★★★★
血 で 血 を 洗 う 惨 劇 の ゼ ロ サ ム ・ ゲ ー ム 。『黒い家』の俊英が、日本ホラー界の新たな地平を切り拓く書き下ろし最新作
(帯より引用)
REVIEW
これをみると、人間の怖さが見えてくる。いざという場合、自分はどの人にあてはまるのか。いろいろなアイテムや、よく調べられている環境なども読んでいてリアルである。また、書体でも恐怖をはじめて感じた(斜めの文字)。
砂のクロニクル(上・下) -砂の物語(年代記?)-
船 戸 与 一
★★★★★
上) 民族の悲劇、独立国家の樹立を求めて暗躍する中東の少数民族クルド。
かつて共和国が成立した聖地マハバードに集結して武装蜂起をたくらむ彼らだったが、
直面する問題は武器の決定的な欠乏だった。
クルドがその命運を託したのは謎の日本人”ハジ”。武器の密輸を生業とする男だ。
”ハジ”は2万梃のカラシニコフAKMをホメイニ体制下のイランに無事運び込むことはできるのか?
下) 機は熟した。運命の糸に操られるかのようにマハバードには様々な人間が集まっていた。
革命防衛隊副部長の、ガマル・ウラディ、隊員のサミル・セイフ、クルド・ゲリラのハッサン・ヘルムート、
過去を抱えた女シーリーン、そして二人の”ハジ”も。それぞれの思惑が絡み合い、マハバードは今、燃え上がる―
冒険小説の第一人者が渾身の力をこめて描く壮大なる叙事詩。山本周五郎小受賞作。
REVIEW
最高に面白く、長さを感じさせない作品。壮大でもある。また、イランなどの当時の情勢もわかって勉強になる。日本で平和にうだうだ無宗教で暮らしているぼくには、理解しがたい部分もあるが向こうではそれが常識だと考えると不思議な気分になる。
2001/3
Reset -リセット-
北 村 薫 (Kitamura Kaoru)
★★★★
想 い は 時 を 超 え る ― 希 い は き っ と 、 か な え ら れ る …
求め合いめぐりあう二人 そして月日は流れ、星はまた空に降る
ただ一度、二度とない、この時を生きて、人は絶えることなく、それぞれの物語を、各々の言葉で語りつづける。(帯より引用)
REVIEW
Skip、Turnに続く(といっても内容は続いていないが)北村薫の時と人シリーズ第3弾。最初のほうは「どこでリセットなんだ?」と思っていましたが、3分の2あたりまで見てようやく「なるほどリセットしてる〜」となりました。最後はきちんと幸せな気分で読み終えられるので最近幸せじゃない人は読もう。
光源 -こうげん-
桐 野 夏 生 (Kirino Natsuo)
★★★
あんたら、ふた言目には「いい映画」って言うけどさ。お れ は 映 画 の 奴 隷 じ ゃ ね え よ 。
『柔らかな頬』から二年。「狂乱」を求めて光を発し続ける男女を鮮烈に描く (帯より引用)
REVIEW
日本映画の製作の現状を描き出す作品。日本映画はいかに低予算でどの様に作られているのかもよくわかり、創造のおもしろさもあるように見えるが、著名人のわがままや、自己中心的なスタッフ達と映画を作る様が滑稽でもある。最後なんとも納得いかない終わり方で残念である。
もものかんづめ
さ く ら も も こ (Sakura Momoko)
★★★★
作者の水虫にかかってから治るまでをかたる「奇跡の水虫体験記」、衝動買いで無駄なものを買ってしまう「明け方のつぶやき」
マンガ・アニメからは考えられないじいさんとのつながりを描く「メルヘン翁」など、全17編のエッセイ。
REVIEW
「ちびまるこちゃん」「コジコジ」と、さくらももこ作品が好きな私ですが、今まではさくらももこのエッセイとは無縁でした。んが、妹が購入したのを機に読んでみたところ、やはりおもしろい。文章の綴り方が独特でついつい笑いが漏れてしまいます。読んだら、最初から笑えるかもしれないので読んだ方が良いよ。
2001/2
虹の谷の五月 -にじのたにのごがつ-
船 戸 与 一 (Funado Yoichi)
★★★★
少 年 は 慟 哭 の 叫 び を 封 印 し 、 あ ふ れ る 想 い を 胸 に 沈 め る 。
高らかに謳う、誇り(アサム)と希望(ダカン)の叙事詩。新世紀の冒険小説の指標、ここに完成!(帯より引用)
REVIEW
初めて船戸与一の作品を読んだが、とてもおもしろかった。また、舞台設定がフィリピンであり、新鮮さを感じた。冒険小説の第一人者らしいので、今後も船戸与一の作品を読んでみたいものである。
なりそこない王子 -なりそこないおうじ-
星 新 一 (Hoshi Shinichi)
★★★★
乞食王子、白雪姫と七人の小人、はだかの王様、赤頭巾ちゃん、シンデレラ、そしてピーターパン……。
おとぎ話の主人公たちの総出演の愉快なパロディ「なりそこない王子」をはじめ、時間と空間を超えて
現実と非現実のはざまでくりひろげられる12編の不思議なショートショートを収録。(カバーより引用)
REVIEW
ひさびさに読んだ星新一作品。さすがにおもしろいのが多い。12編と少なく、短編に近いものが多々あったが読みやすさはピカイチ。最後の「流行の鞄」なんかは、かなりのおもしろさとバカらしさとオチがある。
Twelve Y.O. -トゥエルブ Y.O.-
福 井 晴 敏 (Fukui Harutoshi)
★★★
12― それは「十二歳の子供」と断罪された日本が、隠し持っていた狂暴な牙。
行き場を無くした男たち、女たち、そしてこの国が大人になるための、壮絶な戦いが始まる。
壮大なスケールと圧倒的アクション。29歳の革命時が放つ現代の黙示録、ここに誕生。(帯より引用)
REVIEW
なかなか、どうしておもしろいのだが、どうしても「川の深さは」「亡国のイージス」と重なってしまう。登場人物、構成などが特に。それでもそれを押しのけるだけのおもしろさはあり、壮大な物語であるのは間違い無い。
2001/1 は無し
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